お知らせ
2025/03/18 15:01

乳酸菌とは、それぞれの菌を示す固有の名称ではなく「糖を利用して乳酸を作り出す微生物」のことで、善玉菌の1種です。乳酸菌は腸内に多数の種類が存在し、善玉菌として体にたくさんのメリットをもたらしてくれます。
腸の中には多数の細菌が共存しており、腸内でよい働きをする「善玉菌」、悪い影響を与える「悪玉菌」、その時の状況によって働きを変える「日和見菌」がいます。
腸活の目的は
善玉菌を増やして、悪玉菌を減らす
ことです。
乳酸菌は善玉菌の1種ですので、「乳酸菌を増やすことは善玉菌を増やして腸活につながる!」ということですね。
Q:乳酸菌の体への影響について
乳酸菌の働きを知る前に、まずは腸内細菌の働きについてちょっと理解を深めましょう。
腸内細菌は様々な物質を作り出すことで、体に影響を与えています。
腸内細菌が作り出す物質の中でも【酪酸】は特に重要で、これは腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らしてくれる物質です。さらに酪酸は、
免疫のバランスが崩れたアレルギーなどの病気で有効な働きをすることが注目されています。
Q:腸活で注目したい3成分
腸活として取り入れたいものとして、これら3つの成分があります。
❶プロバイオティクス
❷プレバイオティクス
❸バイオジェニックス
プロバイオティクス:生きた菌(乳酸菌、ヨーグルト、納豆など)
プレバイオティクス:腸内細菌のエサ(オリゴ糖、食物繊維など)
バイオジェニックス:プロバイオティクスに似た成分(乳酸菌が作った物質、死菌体など)
です。
乳酸菌が生きているか死んでいるかって関係するの?とのご質問をいただくことがありますが、乳酸菌は生きている・死んでいるに関わらず、菌数が多いほど効果が高いと考えられています。
腸活と聞くと「とりあえず乳酸菌を摂取する」という印象が強いですが、それぞれの動物種や目的とするトラブルの種類によって効果のある菌は異なります。ですので、「この乳酸菌を飲んでおけばOK」や「よく耳にする名前の乳酸菌だから安心」ということはなく、当たり外れがよくあります。(その子その子にあった乳酸菌を見つけるのが大事です!)
近年の研究で、乳酸菌(パラカゼイ菌)とオリゴ糖(ケストース)の併用によって、犬アトピー性皮膚炎の患者さんに効果があったという報告がされました。
参考文献
1:Complementary effect of oral administration of Lactobacillus paracasei K71 on canine atopic dermatitis.
2:Clinical effects of combined Lactobacillus paracasei and kestose on canine atopic dermatitis.
ANIDERMではこれらの論文を参考に、2種類のパラカゼイ菌とケストースを組み合わせた腸活サプリをご提案しています。
ぜひ愛犬・愛猫の健康維持にお役立てください。
